AI議事録ツール比較10選|無料プランの制限と選び方【2026年版】

会議のたびに議事録を書く作業は、録音の聞き直しや清書まで含めると、会議そのものと同じくらいの時間がかかることがあります。AI議事録ツールを使うと、文字起こし・要約・決定事項とアクションアイテムの抽出までを自動で進められます。一方で製品の数が多く、無料プランで何分まで使えるのか、どのWeb会議に対応しているのかは製品ごとにばらばらです。

この記事は、AI議事録ツールの導入を検討している情シス・総務・営業企画の担当者に向けて、主要な10製品をAI議事録ツール比較の観点で整理したものです。料金と無料プランの制限は、2026年10月20日時点で各社の公式サイトに書かれている値だけを掲載しています。公式で確認できなかった値は「公式に記載なし」としました。

「議事録 AI 無料」で探している方向けに、無料プランで試せる範囲と、有料に切り替えるべきタイミングも後半でまとめています。

結論:目的別のおすすめ

  • 日本語の対面会議やスマホでの録音が中心なら: LINE WORKS AiNote、Notta。どちらも無料プランがあり、日本語の会議で精度を試しやすい製品です
  • 社内の会議を部署・全社でまとめて記録したいなら: LINE WORKS AiNote の企業向けプラン(利用人数無制限・文字起こし時間を組織で共有)
  • すでに Zoom や Google Workspace を契約しているなら: まず契約中のプランに含まれるAI要約を試す。追加の契約なしで始められます
  • 英語の商談や海外とのオンライン会議が多いなら: Otter.ai、Fireflies.ai、Fathom、tl;dv。会議にボットが参加して記録し、CRM と連携できる製品が多くあります
  • 議事録とドキュメントを同じ場所で管理したいなら: Notion のビジネスプラン(AIミーティングノートを含む)

AI議事録ツールの選び方

日本語の認識精度と専門用語への対応

最初に確認したいのは、自社の会議の音声で正しく文字起こしできるかです。製品のサイトに精度の数字が掲載されていても、測った条件は自社の会議と同じではありません。業界の用語や社名、製品名を辞書に登録できるかも確認します。無料プランやトライアルで、実際の会議の録音を 2〜3 本流して比べるのが確実です。

対応する会議の形(対面・Web会議・電話)

AI議事録ツールの記録の仕方は大きく 3 つです。スマホやPCのマイクで録音する方式、Zoom・Teams・Google Meet にボットを参加させる方式、Web会議ツールに組み込まれたAI機能を使う方式です。対面の会議が多いなら録音アプリの使いやすさを、オンライン会議が多いならボットが対応する会議ツールを確認します。

無料プランの制限と1回あたりの上限時間

無料プランは「月に何分まで」に加えて「1回あたり何分まで」の上限があることが多く、こちらが運用の壁になります。たとえば1回の上限が短いと、1時間の定例会議は無料プランでは最後まで記録できません。月の合計時間と1回の上限時間の両方を見て判断します。

料金体系(ユーザー課金か、組織で共有する時間課金か)

料金は「ユーザーあたりの月額」が主流ですが、組織全体で文字起こし時間を共有し、利用人数は無制限という料金体系の製品もあります。議事録を作る人が少数なら前者、多くの社員が少しずつ使うなら後者が割安になる傾向があります。年払いと月払いで単価が変わる製品も多いため、比べるときは支払い方法をそろえます。

セキュリティとデータの扱い

会議の音声には人事や取引先の情報が含まれます。音声データがAIの学習に使われるか、保管期間は何年か、SSO や IP アドレス制限に対応しているかを確認します。無料プランと有料プランで学習利用の扱いが異なる製品もあるため、プランごとに確認が必要です。

議事録を作った後の流れ

議事録は作って終わりではなく、決定事項やタスクを関係者に共有して初めて役に立ちます。Slack や CRM への連携、タスク管理ツールへの書き出し、ドキュメントツールへの保存など、会議の後の作業につながるかも比較のポイントです。

AI議事録ツール比較表

ツール名 無料プラン 有料プランの目安 利用人数・上限 特徴
Notta あり/月120分・1回3分まで プレミアム ¥1,185/月(年払いの月額換算・税込) プランごとに1アカウント単位 Zoom/Meet/Teams/Webex に対応。翻訳機能あり
LINE WORKS AiNote あり/月300分・1回60分まで ソロ ¥1,440/月(年額契約・税抜)/チーム ¥19,800/月(年額契約・税抜) フリーは最大30人、チーム以上は人数無制限 文字起こし時間を組織で共有。チーム以上は学習利用なし
Rimo Voice 無料トライアルあり(条件は公式に記載なし) プロ ¥4,950/月(月払い・税込) 法人プランは11アカウントから 録画ボット・文字起こし時間が無制限
Zoom Workplace ベーシック/要約は月3回まで プロ $16.99/ユーザー/月(月払い) プロは参加者100人 Zoomのミーティング要約を標準で利用
Google Workspace(Gemini in Meet) なし(14日間の試用あり) Business Standard ¥1,600/ユーザー/月(年間プラン) Standard は会議の参加者150人 Meet の会議メモ作成・要約・翻訳
Notion(AIミーティングノート) フリーは利用制限あり ビジネス ¥3,150/メンバー/月(年払い) メンバー課金 議事録とドキュメントを同じ場所で管理
Otter.ai あり/月300分・1回30分まで Pro $16.99/ユーザー/月(月払い) Business は1回4時間まで 英語・日本語など6言語に対応
Fireflies.ai あり/文字起こしは無制限・保存はチームで400分 Pro $10/席/月(年払い)、$18(月払い) 席課金 100以上の言語で文字起こし
Fathom あり/録画と文字起こしは無制限 Premium $16/ユーザー/月(年払い)、$20(月払い) Team は2ユーザーから ボットなしの記録(ベータ)を選べる
tl;dv あり/AIノートは最初の10会議まで Pro 18 EUR/席/月(年払い)、29 EUR(月払い) 全プランで1回3時間まで 無料プランの上限はアカウントの生涯で数える

ドル建て・ユーロ建ての価格は公式サイトの表示通りの通貨で記載しています(税別)。円建ての価格の税込・税抜は各社の表示に合わせています。

主要ツールの特徴

Notta

日本語の会議を対象にした文字起こし・AI要約のツールです。Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex の会議の文字起こしに対応しています。フリープランは月120分・1回3分まで、AI要約は月10回までです。プレミアムは年払いの月額換算で ¥1,185(税込)、月1,800分・1回5時間まで使えます。ビジネスは年払いの月額換算で ¥2,508(税込)で、文字起こし時間が無制限になり、Web会議の録画も使えます。

向いているのは、まず個人や少人数で精度を試し、使い方が固まってから広げたいチームです。注意点は、無料プランの1回3分の上限です。会議全体の記録には有料プランが前提になります。

LINE WORKS AiNote

LINE WORKS が提供するAI議事録ツールです。フリープランは月300分・最大30人・1回60分までで、無料で始められる範囲が広いのが特徴です。ソロは ¥1,440/月(年額契約・税抜、月間契約は ¥1,600)で月600分・1回180分まで。チームは ¥19,800/月(年額契約・税抜)で、文字起こし時間月6,000分をサービス環境の全員で共有し、利用人数は無制限です。

Web会議の録音は Zoom、Microsoft Teams、Webex、Google Meet、LINE WORKS に対応しています。注意点として、フリープランでは録音した音声データが同社のAI技術の向上に使われる場合があります。チーム以上は学習利用なし・保管期間5年間です。

Rimo Voice

日本語の会議に向けたAI議事録ツールです。プロプランは ¥4,950/月(月払い・税込)で、録画ボットと文字起こし時間が無制限、詳細な要約の作成や会議AIアシスタントとの会話ができます。チームプランは ¥6,600/月(月払い・税込)で、メンバーの招待・管理とチームフォルダでの共同作業が加わります。法人プランは見積制で、利用ログ、IP アドレス制限・SSO、請求書払いに対応し、11アカウントから利用できます。

AIの学習に使わないことを明記しているため、社外秘の会議を扱う企業に向いています。無料トライアルはありますが、期間や制限は料金ページに書かれていません。年払いの価格も掲載されていないため、問い合わせが必要です。

Zoom Workplace

Zoom を会議の基盤にしている企業なら、まず契約中のプランのAI機能を確認します。無料のベーシックでもミーティング要約を月3回(主催ミーティング)まで使えますが、会議時間は1回40分までです。プロは $16.99/ユーザー/月(月払い)、年払いでは $14.16/ユーザー/月で、ミーティング要約が無制限になり、会議時間は30時間まで延びます。

新しいツールを入れずに済むのが利点です。一方で、Zoom 以外の会議や対面の会議はこの機能では記録できません。Teams や Meet と併用している企業では、別のツールと組み合わせる必要があります。

Google Workspace(Gemini in Meet)

Google Workspace の Business Standard 以上では、Google Meet の Gemini が会議の要約・翻訳・会議メモの作成を行います。料金は年間プランで Business Standard が ¥1,600/ユーザー/月、Business Plus が ¥2,500/ユーザー/月です。Business Starter では利用できません。

Gmail やドキュメントと同じ契約で使えるため、Google Workspace を全社で使っている企業では導入の手間がほとんどありません。注意点は、Meet 以外の会議には使えないことです。Starter を契約している場合は、Standard への切り替えで増える費用を人数分で試算しておきます。

Notion(AIミーティングノート)

ドキュメントツールの Notion には、会議の記録と要約を作る「AIミーティングノート」があります。ビジネスプラン(¥3,150/メンバー/月・年払い、月払いは ¥3,800)に含まれます。フリーとプラスでも試せますが、利用制限があります。

議事録を Notion の社内Wikiやプロジェクトのページと同じ場所に置けるのが利点です。すでに Notion を全社で使っている企業に向いています。一方、議事録のためだけに導入すると、ビジネスプランのメンバー課金が全員にかかる点は注意が必要です。

Otter.ai

英語圏で広く使われているAI議事録ツールで、英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・日本語・中国語の文字起こしに対応しています。無料の Basic は月300分・1回30分まで、ファイルの取り込みは累計3回までです。Pro は $16.99/ユーザー/月(月払い)で月1,200分・1回90分まで。Business は年払いで $19.99/ユーザー/月となり、会議数が無制限・1回4時間まで使えます。

Zoom、Microsoft Teams、Google Meet に参加してメモを取り、Pro 以上では Salesforce や HubSpot と連携できます。英語の会議が多いチームに向いています。

Fireflies.ai

会議ボットが Zoom、Google Meet、Teams などに参加して記録するツールで、100以上の言語の文字起こしに対応しています。無料プランでも文字起こしは無制限ですが、AI要約は回数に制限があり、保存はチームで400分までです。Pro は $10/席/月(年払い)、月払いは $18。Business は $19/席/月(年払い)、月払いは $29 です。Enterprise は年払いのみの $39/席/月で、SSO・SCIM や監査ログに対応します。

議事録の検索やAIアシスタントへの質問、CRM との連携まで使いたい営業チームに向いています。

Fathom

無料プランで録画と文字起こしが無制限、AIによる通話の要約もすぐに作られる点が特徴です。会議にボットを参加させる方式と、ボットなしで記録する方式(ベータ)を選べます。個人向けの Premium は $16/ユーザー/月(年払い)、月払いは $20。チーム向けの Team は $15/ユーザー/月(年払い)で、最低2ユーザーからです。

HubSpot や Salesforce、Slack、Zapier との連携があり、商談の記録を CRM に残したい営業チームに向いています。日本語の会議での精度は、無料プランで実際に試してから判断するのが確実です。

tl;dv

オンライン会議を録画し、AIノートを作るツールです。無料プランでは最初の10会議まで会議全体のAIノートが作られ、その後は各会議の最初の10分だけが対象になります。この上限は毎月リセットされず、アカウントの生涯で数える点に注意が必要です。録画の保存は3か月で、全プランで1回の会議は3時間までです。

有料の Pro は 18 EUR/席/月(年払い)、月払いは 29 EUR。Business は 29 EUR/席/月(年払い)、月払いは 39 EUR です。

無料のAI議事録ツールでできること・できないこと

「議事録 AI 無料」で探す場合、無料プランで本番の運用まで回せるかどうかは、会議の長さと回数で決まります。

無料プランで十分なのは、次のような使い方です。

  • 30分〜1時間の打ち合わせを月に数回記録する
  • 導入前に、自社の会議の音声で精度を確認する
  • 1人で使い、議事録を自分で整えてから共有する

一方で、次の条件に当てはまるなら有料プランを前提に考えたほうが安全です。

  • 1回の会議が長い: 無料プランの1回あたりの上限(製品により3分〜60分)を超えると、会議の途中で記録が止まります
  • 社外秘の会議を扱う: 無料プランでは音声がAIの学習に使われる場合があります。学習利用なしを明記したプランを選びます
  • チームで議事録を共有する: メンバーの管理や共有フォルダ、SSO は有料プランからという製品がほとんどです
  • 毎日のように会議がある: 月の合計時間の上限にすぐ達します

なお、無料プランの上限は「毎月リセットされるもの」と「アカウントの生涯で数えるもの」があります。tl;dv の無料プランのAIノートや、Otter.ai の無料プランのファイル取り込みは後者です。

社内導入で失敗しないための進め方

AI議事録ツールは、1人で使い始めるのは簡単でも、部署や全社に広げる段階でつまずきやすくなります。次の順に進めると判断しやすくなります。

  1. 対象の会議を決める: 定例会議、商談、面談など、記録したい会議を1〜2種類に絞ります
  2. 候補を2〜3製品に絞って試す: 同じ会議の録音を流し、文字起こしの精度と要約の質を比べます
  3. データの扱いを確認する: 学習利用、保管期間、保存場所を情シスと確認します
  4. 議事録の置き場所を決める: 作った議事録をどこに保存し、誰が見られるかを決めておきます
  5. 1つの部署で1か月運用する: 使われ方を見て、プランと人数を決めます

Samurai App という選択肢

Samurai App の「ミーティング」は、AI議事録と字幕・翻訳が付くビデオ会議です。

話している間に、議題・決定・アクションアイテムが画面の横に整理されていきます。字幕と翻訳、会議が終わったときに残る議事録と文字起こしに加えて、対面の会議の録音や社外の人の参加にも対応しています。

料金は会社に1本の基本料と、使用量に応じたクレジットで、人数では増えません。金額は料金ページにまとめています。無料トライアルはクレジットカードなしで始められます。会議ツールと議事録ツールを別々に契約するのではなく、1つにまとめたい場合の候補になります。

ミーティングの機能を見る

よくある質問

AI議事録ツールは無料でどこまで使えますか?

製品によって大きく異なります。LINE WORKS AiNote のフリープランは月300分・1回60分まで、Otter.ai の無料プランは月300分・1回30分まで、Notta のフリープランは月120分・1回3分までです(2026年10月20日時点)。1時間を超える会議を毎週記録するなら、有料プランを前提に考えるのが現実的です。

Zoom や Google Meet のAI要約と、専用のAI議事録ツールはどう使い分けますか?

使っている会議ツールが1つに決まっているなら、まずその会議ツールのAI要約を試すのが手軽です。対面の会議も記録したい場合や、Zoom・Teams・Meet を併用している場合、日本語の専門用語の辞書登録が必要な場合は、専用のAI議事録ツールが向いています。

会議の音声がAIの学習に使われることはありますか?

製品とプランによります。たとえば LINE WORKS AiNote は、フリープランでは音声データを同社のAI技術の向上に使う場合があると規約で定めており、チーム以上のプランは学習利用なしです。社外秘の会議を扱う場合は、利用するプランの規約で学習利用の有無を確認してください。

ユーザー課金と時間課金はどちらが安くなりますか?

議事録を作る人が数人なら、ユーザーあたりの月額で契約するほうが安くなりやすいです。多くの社員が少しずつ使う場合は、組織全体で文字起こし時間を共有し、利用人数が無制限のプランのほうが割安になることがあります。想定する月の会議時間と利用人数で試算して比べてください。

出典

料金と仕様は 2026 年 10 月 20 日時点で各社の公式サイトで確認したものです。最新の情報は各社のサイトでご確認ください。

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