ビジネスチャット比較9選|無料プランの制限と料金、選び方【2026年版】

メールより早く、電話より気軽に連絡できるビジネスチャットは、多くの会社で社内連絡の中心になりました。一方で、製品の数は多く、無料でどこまで使えるのか、1 人あたりいくらかかるのかは製品ごとに大きく違います。「無料プランで始めたら、数か月前のやりとりが見られなくなった」「部署ごとに別のツールを使っていて、情報がまとまらない」という相談もよく聞きます。

この記事は、社内チャットツールの導入や見直しを担当する情シス・総務・営業企画の方に向けて書いています。主要なビジネスチャット 9 製品を比較し、無料プランの人数と履歴の制限、有料プランの料金の目安、選ぶときに確認したい点を整理します。「ビジネスチャット 無料」で探している方に向けて、無料プランと有料プランの違いも独立した節で解説します。

料金と上限は、2026 年 10 月 20 日時点で各社の公式サイトに掲載されている内容だけを書いています。公式で確認できなかった値は「公式で確認できず」としています。

結論:目的別のおすすめ

  • Microsoft 365 を使っている会社:Microsoft Teams。チャット・会議・ファイル共有が Microsoft 365 の中でまとまります
  • Google Workspace を使っている会社:Google Chat。Gmail やドライブと同じアカウントで使えます
  • 外部サービスとの連携や、開発チームとの共同作業を重視する:Slack。連携できるアプリが多く、ワークフローも組めます
  • 取引先や社外の人とのやりとりが多い中小企業:Chatwork。組織の外の人とつながる前提で作られています
  • 現場のスタッフやスマートフォン中心の職場:LINE WORKS、WowTalk、direct。LINE に近い操作感や、現場向けの機能がそろっています

ビジネスチャットの選び方

無料プランの人数と履歴の制限

無料プランの制限は、主に「使える人数」と「さかのぼって読める期間」の 2 つです。LINE WORKS のフリープランは 30 人まで、direct は 10 名まで、Chatwork は組織あたり 100 人までです。履歴は Slack が 90 日、Chatwork が直近 40 日、direct が 180 日です。過去のやりとりを業務の記録として残したいなら、履歴の制限は人数より先に確認しておくべき点です。

料金の数え方(1 人あたりか、組織あたりか)

多くの製品は 1 人あたりの月額ですが、direct は人数の帯ごとの定額、WowTalk は 30 ID からの年間契約です。Talknote には利用者のライセンスとは別に管理者費用がかかります。さらに、年払いと月払いで単価が変わる製品がほとんどです。見積もりでは「人数 × 単価 × 12 か月」に加えて、最低契約数と管理者の費用まで含めて比べてください。

既存のグループウェアとの相性

Microsoft 365 を契約している会社なら Teams、Google Workspace なら Google Chat が、追加の契約なしで使える場合があります。すでに払っている費用の中で使えるかどうかは、新しいツールを入れる前に確認しておきたい点です。逆に、メールやファイル共有は別の仕組みを使っていて、チャットだけを入れ替えたい場合は、単体で契約できる製品が候補になります。

社外の人とのやりとり

取引先や協力会社とチャットでやりとりするかどうかで、向く製品が変わります。Chatwork は組織の外の人とつながることを前提にしており、フリープランでも 1 人あたり 20 人まで組織外のコンタクトを持てます。Slack では社外とのチャンネル共有(Slack Connect)が有料プランの機能で、フリープランでは 1 対 1 に限られます。社内専用で使うなら、社外の人が入れない設計のほうが管理は楽になります。

管理機能とセキュリティ

人の入れ替わりがある会社では、退職者のアカウント停止、端末の制限、ログの保存といった管理機能が欠かせません。無料プランでは管理機能が制限されている製品が多く、LINE WORKS のフリープランも管理者機能に制限があると公式に書かれています。シングルサインオンや監査ログが必要なら、上位プランの機能表まで確認してください。

AI 機能の対象プラン

2026 年は、多くのビジネスチャットに要約や検索などの AI 機能が入っています。ただし、どのプランで使えるかは製品ごとに違います。Slack は要約や AI 検索などの機能をビジネスプラス以上の対象としています。AI 機能を目当てに選ぶなら、無料プランや下位プランに含まれるかを必ず確認してください。

ビジネスチャット比較表

料金は 1 人(1 ID)あたりの月額です。年払いと月払いで単価が違う製品は両方を書いています。

ツール名 無料プラン 有料プランの目安 人数の上限 特徴
Slack あり / 履歴 90 日・アプリ連携 10 個まで プロ 月払い 1,050 円 / 年払い 925 円 公式で確認できず 外部アプリとの連携とワークフロー
Microsoft Teams 個人向けの無料版あり / 会議 60 分・100 人まで Teams Essentials 年払い 599 円(税抜) 会議は最大 300 人(Essentials) Microsoft 365 との一体運用
Google Chat 単体の無料プランなし(Google Workspace に含まれる) Workspace Business Starter 800 円(税別) Business プランは最大 300 人 Gmail・ドライブ・Meet と同じアカウント
Chatwork あり / 直近 40 日・組織 100 人まで スタンダード 年間 700 円 / 月間 840 円(税抜) フリーは組織 100 人まで 社外の人とつながりやすい
LINE WORKS あり / 30 人まで・共有ストレージ 5GB スタンダード 年額 450 円 / 月額 540 円(税抜) フリーは 30 人まで、有料は無制限 LINE に近い操作感
direct あり / 10 名まで・保存 180 日 ベーシック 組織で月額 7,200 円(税別、10 名まで) 有料は 100 名まで、101 名以上は問い合わせ 現場向けの業務アプリ
elgana 公式で確認できず(ベースプランに最大 3 か月の無料トライアル) ベース 月額契約 330 円(税込) 公式で確認できず NTT 西日本が提供
Talknote なし(14 日間の無料トライアル) 年間契約 1,180 円 / 月契約 1,380 円(税抜)+ 管理者費用 公式で確認できず 社内 SNS 型で、投稿と共有が中心
WowTalk なし(2 週間の無料トライアル) シンプル 360 円 / スタンダード 500 円(税抜、年間契約) 最低 30 ID から 安否確認など現場向けの機能

主要ツールの特徴

Slack

チャンネル単位で会話を整理するビジネスチャットです。外部サービスとの連携が豊富で、通知の取り込みやワークフローの自動化を組み合わせて使えます。料金は 1 人あたり、プロが月払い 1,050 円・年払い 925 円、ビジネスプラスが月払い 2,160 円・年払い 1,920 円です。Enterprise+ は問い合わせです。フリープランはメッセージ履歴の閲覧と検索が 90 日、連携アプリが 10 個まで、ハドルと Slack Connect は 1 対 1 のみです。データは 1 年で削除されます。外部連携を活かしたいチームに向きます。要約や AI 検索などの AI 機能はビジネスプラス以上が対象なので、AI を使いたいならプラン選びに注意が必要です。

Microsoft Teams

チャット・会議・ファイル共有を 1 つにまとめた Microsoft のツールです。Microsoft 365 の多くの法人プランに含まれているため、すでに契約している会社なら追加の費用なしで使える場合があります。単体の Teams Essentials は 1 人あたり年払いで月額 599 円(税抜)で、会議は最大 300 人、クラウドストレージは 1 人 10GB です。無料版は個人向けで、グループ通話は 60 分・100 人まで、ストレージは 5GB です。Microsoft 365 を中心に仕事をしている会社に向きます。Office アプリを使わない会社では、機能の多さが使いにくさにつながることもあります。

Google Chat

Google Workspace に含まれるチャットです。Gmail やカレンダー、ドライブと同じアカウントで使え、チャットからドキュメントの共有や Meet の会議にすぐ移れます。単体の料金はなく、Workspace の Business Starter が 1 人あたり月額 800 円(税別)、Business Standard が 1,600 円、Business Plus が 2,500 円です。Business プランは最大 300 人までで、それより多い場合は Enterprise(問い合わせ)になります。Google Workspace を使っている会社に向きます。チャットだけが目的なら、メールやストレージまで含む Workspace の料金をどう考えるかが判断の分かれ目です。

Chatwork

国産のビジネスチャットです。組織の外の人とつながる前提で作られており、取引先とのやりとりにも使いやすくなっています。料金は 1 人あたり、スタンダードが年間契約 700 円・月間契約 840 円、プロフェッショナルが年間契約 1,200 円・月間契約 1,440 円(いずれも税抜、プロフェッショナルは 5 人から)です。フリープランは直近 40 日のメッセージだけ閲覧でき、ストレージは組織全体で 10GB、組織は 100 人まで、通話は 1 対 1 のみです。社外とのやりとりが多い会社に向きます。有料プランからフリープランへは戻れない点に注意してください。

LINE WORKS

LINE と同じような操作で使える、仕事用のチャットです。スマートフォンで使う人が多い現場や、IT に慣れていない人が多い職場でも始めやすいのが特徴です。料金は 1 人あたり、スタンダードが年額契約 450 円・月額契約 540 円、アドバンストが年額契約 800 円・月額契約 960 円(いずれも税抜)です。フリープランは 30 人まで、共有ストレージは合計 5GB、音声・ビデオ通話は 4 人・60 分までです。店舗や介護、建設などの現場を持つ会社に向きます。フリープランは 1 年間利用が無いと自動で退会になります。

direct

現場で働くチームに向けた国産のビジネスチャットです。タスク・スケジュール・掲示板などの業務アプリと組み合わせて使えます。料金は人数の帯ごとの定額で、ベーシック(10 名まで)が月額 7,200 円、プラス(11〜20 名)が 14,400 円、プレミアム(21〜50 名)が 33,000 円、マックス(51〜100 名)が 60,000 円です(いずれも税別)。101 名以上は問い合わせです。フリープランは 10 名まで、データ保存は 180 日、ストレージは 10GB で、通話は 1 対 1 のみです。少人数の現場チームに向きます。人数が帯の境目を超えると料金が段階的に上がります。

elgana

NTT 西日本が提供するビジネスチャットです。1 人あたりの料金が低めに設定されています。料金は 1 人あたり、ベースプランが月額契約 330 円・年額契約で月 275 円相当(年 3,300 円)、アドバンストプランが月額契約 880 円・年額契約で月 734 円相当(年 8,800 円)です(いずれも税込)。年額契約は 10 人からで、最低利用期間は 12 か月です。ベースプランには最大 3 か月の無料トライアルがあります(適用条件あり)。無料プランの有無は公式ページで確認できませんでした。費用を抑えて全社に配布したい会社に向きます。

Talknote

投稿・タスク・共有を中心にした、社内 SNS に近い形のツールです。チャットのやりとりより、社内の情報共有を仕組みにすることに重きを置いた製品です。料金は 1 人あたり、年間契約一括払いで月 1,180 円、月契約で月 1,380 円(いずれも税抜)です。アルバイト向けのライセンスは年間契約 580 円・月契約 680 円です。これとは別に、管理者費用が 1 人あたり月 5,000 円かかります。初期費用は契約内容によって変わります。14 日間の無料トライアルがあります。社内の情報共有を仕組みとして整えたい会社に向きます。

WowTalk

安否確認などの機能を備えた国産のビジネスチャットです。料金は 1 ID あたり、シンプルが月 360 円、スタンダードが月 500 円(いずれも税抜)です。年間契約のみで、表示の月額は年間料金を 12 で割った金額です。最低 30 ID からで、1,000 ID 以上はカスタマイズプラン(問い合わせ)になります。スタンダードプランを 2 週間試せます。災害時の連絡網としても使いたい会社に向きます。30 ID 未満の小さなチームでは、最低契約数が負担になる場合があります。

無料のビジネスチャットと有料版の違い

無料プランで制限される主なもの

無料プランの制限は製品ごとに違いますが、よくあるのは次の 4 つです。

  • さかのぼれる期間:Slack は 90 日、Chatwork は直近 40 日、direct は 180 日です。期間を過ぎたメッセージは読めなくなるか、検索できなくなります
  • 使える人数:LINE WORKS は 30 人、direct は 10 名、Chatwork は組織 100 人までです
  • 通話の人数と時間:Slack・Chatwork・direct のフリープランは 1 対 1 の通話のみ、LINE WORKS は 4 人・60 分までです
  • ストレージ:LINE WORKS は合計 5GB、Chatwork と direct は 10GB です

無料プランが向いている場面

無料プランは、少人数のチームで試す、導入前に操作感を確認する、といった使い方に向いています。人数の上限に収まり、過去のやりとりを記録として残す必要がなければ、無料のまま運用を続けることもできます。

有料にすべきタイミング

一方で、次のどれかに当てはまるなら有料プランを前提に検討するほうが安全です。

  • 過去のやりとりを、取引の経緯や判断の記録として後から探す必要がある
  • 3 人以上で通話や画面共有をしたい
  • 退職者のアカウント停止やログの保存など、管理者が統制する必要がある
  • 人数が無料プランの上限に近づいている

特に履歴の制限には、使い始めてしばらくたってから気付くことが多くあります。数か月後に「あのときの連絡が見つからない」とならないよう、無料と有料のどちらで運用するかを導入時に決めておくことをおすすめします。

Samurai App という選択肢

Samurai App には、AI ボットを呼べる社内チャットツール「チャンネル」があります。部署やプロジェクトごとに話す場所を作れ、参加者はテナントの全員か、選んだグループと人だけかをチャンネルごとに決められます。参加者限定のチャンネルは、ほかの人の一覧に出ず、URL を知っていても開けません。

チャンネルに置いたボットを「@」で呼ぶと、社内の資料やナレッジを読んで答えます。ボットが使うのは読み取りだけで、書き込みやアプリの実行はしません。通知は「すべての発言」「メンションされたときだけ」「通知しない」から選べ、スレッドや絵文字のリアクションもあります。

チャンネルの参加者はテナントのメンバーだけで、社外の人は招待できません。社外とのやりとりが中心なら、この記事で紹介した製品と組み合わせて考えるのが現実的です。

チャンネルの機能を見る

よくある質問

無料で使えるビジネスチャットはどれですか?

Slack、Chatwork、LINE WORKS、direct には無料プランがあります。ただし、履歴の期間や人数に上限があります。たとえば LINE WORKS は 30 人まで、Chatwork は直近 40 日のメッセージまで、Slack は 90 日の履歴までです。Microsoft Teams の無料版は個人向けで、会社で使うなら Teams Essentials や Microsoft 365 の法人プランが前提になります。

Slack と Microsoft Teams はどちらを選べばいいですか?

すでに Microsoft 365 を契約しているなら、追加の費用なしで使える場合が多い Teams から検討するのが自然です。外部サービスとの連携やワークフローを重視するなら Slack が候補になります。社内の他のシステムと、社外の取引先が何を使っているかで決めるのがおすすめです。

ビジネスチャットの料金の相場はどのくらいですか?

1 人あたりの月額で見ると、今回比べた製品では 300 円台から 2,000 円台まで幅があります。年払いのほうが月払いより安い製品がほとんどです。最低契約数や管理者費用がかかる製品もあるので、人数をかけた総額で比べてください。

LINE を仕事の連絡に使うのは問題ありますか?

個人の LINE を業務に使うと、退職時にやりとりが本人の手元に残る、会社が内容を把握できない、といった問題が起きやすくなります。会社としてアカウントを管理できるビジネスチャットを用意し、業務の連絡はそちらに集めることをおすすめします。

出典

料金と仕様は 2026 年 10 月 20 日時点で各社の公式サイトで確認したものです。最新の情報は各社のサイトでご確認ください。

関連する機能社内チャットツール「チャンネル」|AI を呼べるビジネスチャットSamurai App のチャンネルは、AI ボットを呼べる社内チャットツールです。参加者は全員か、選んだグループと人に絞れます。@ で呼んだボットが社内の資料を読んで答え、スレッドやリアクション、通知の細かな設定もそろっています。

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