「あの件、どうなった?」という確認が毎日のように飛び交うなら、タスク管理ツールを見直す時期かもしれません。担当者・期日・進み具合を 1 か所にまとめておけば、聞いて回らなくても状況が分かります。ただ、タスク管理ツールは製品の数が多く、無料プランで使える人数や表示の種類、料金の数え方もそれぞれ違います。比較を始めても、どこから見ればよいか迷いやすくなります。
この記事は、部署やプロジェクトのタスク管理ツールを選ぶ情シス・総務・営業企画・マーケの担当者に向けて書いています。チームで使える 10 製品について、無料プランの範囲、有料プランの料金、表示の種類、向いているチームを比べます。
料金と上限は、2026 年 10 月 20 日時点で各社の公式サイトに掲載されている内容だけを書いています。公式で確認できなかった値は「公式で確認できず」としています。
結論:目的別のおすすめ
- まず無料で、少人数のチームで試したい:Trello、Backlog。どちらも無料プランで 10 人まで使えます
- IT に詳しくないメンバーも多い国内のチーム:Backlog、Jooto。画面とサポートが日本語で、カンバンから始められます
- 部署をまたぐ案件を、ガントチャートやレポートで管理したい:Asana、monday.com、ClickUp
- Microsoft 365 を全社で使っている:Microsoft Planner。Teams の中でタスクを扱えます
- ソフトウェア開発のチーム:Jira。スプリントやバックログの管理に向いています
タスク管理ツールの選び方
個人用か、チーム用か
タスク管理ツールには、自分の ToDo を整理するための個人向けと、仕事を割り振って進み具合を共有するチーム向けがあります。Todoist のように個人向けから始まった製品にもチーム用のプランはありますが、担当者の割り当てや権限の細かさはチーム向けの製品のほうが充実しています。誰が使うのかを先に決めておくと、候補を絞りやすくなります。
表示の種類(カンバン・ガントチャート・カレンダー)
同じタスクでも、見たい切り口は人によって違います。現場の担当者は「未着手・進行中・完了」の列で並ぶカンバンが見やすく、管理者は日程が横に並ぶガントチャートで全体を見たいことが多いものです。無料プランではカンバンとリストだけ、ガントチャートは有料プランから、という製品が少なくありません。必要な表示が、検討しているプランに含まれるかを確認しておきましょう。
無料プランの人数とプロジェクト数
無料プランの上限は製品によって大きく違います。人数の上限(2 人までか 10 人までか)、作れるボードやプロジェクトの数、ストレージの容量が主な確認点です。無料で試すときは、実際に使う人数と案件の数で上限を超えないかを先に見ておくと、途中で使えなくなる事態を防げます。
料金の数え方(人数ごとか、定額か)
多くの海外製品は「ユーザーあたりの月額」で、人数が増えるほど料金も増えます。一方、Backlog のようにプランごとの定額で、人数が増えても月額が変わらない製品もあります。社外の協力会社や他部署まで招待する予定があるなら、料金の数え方で総額が大きく変わります。年払いと月払いで単価が違う製品も多いので、見積もりの前提をそろえて比べましょう。
日本語の画面とサポート
海外製品の多くは日本語の画面に対応していますが、ヘルプ記事やサポートの窓口が英語だけの場合もあります。社内に問い合わせ役を置けるかどうかで、選べる製品の幅が変わります。請求書払いに対応しているかも、経理の手間を左右する点です。
他のツールとの連携
Slack や Teams への通知、Google カレンダーとの連携、Excel への書き出しなど、普段使っているツールとつながるかで使い勝手が変わります。連携の数が多い製品でも、無料プランでは連携できる数が限られることがあります。
タスク管理ツール比較表
| ツール名 | 無料プラン | 有料プランの目安 | 無料プランの上限 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Trello | あり | 月額 $5(年払い)/ $6(月払い)/ユーザー | 10 人/ボード 10 枚(ワークスペースあたり) | カンバン中心で直感的に使える |
| Asana | あり | 月額 ¥1,200(年払い)/ ¥1,475(月払い)/ユーザー(税別) | 2 人 | ゴールやレポートで部署横断の管理に強い |
| Backlog | あり | 月額 ¥2,700〜(税別、プランごとの定額) | 10 人/プロジェクト 1 つ | 国産。課題管理とガントチャート、Wiki |
| Jooto | あり | 月額 ¥417(年間契約)/ ¥500(月額契約)/ユーザー(税別) | 1 人 | 国産。カンバンでシンプルに使える |
| Notion | あり | 月額 ¥1,650(年払い)/ ¥2,000(月払い)/メンバー | ゲスト 10 人。2 人以上はブロック数に上限 | 文書とデータベースでタスクも管理 |
| ClickUp | あり | ユーザーあたりの月額(金額は本文参照) | メンバー無制限/ストレージ 60MB | 機能が多く、1 つの製品にまとめやすい |
| monday.com | あり | 月額 ¥1,300〜/席(年払い、税別、3 席から) | 2 席/ボード 3 つ | 表とダッシュボードで見える化しやすい |
| Jira | あり | 月額 $8.48 前後/ユーザー(人数で変動) | 10 人/ストレージ 2GB | 開発チームのスプリント管理向け |
| Microsoft Planner | Microsoft 365 の契約に含まれる場合あり | Planner Plan 1:月額 ¥1,499/ユーザー(年間契約) | 公式で確認できず | Teams の中でタスクを扱える |
| Todoist | あり | Business:月額 $8(年払い)/ $10(月払い)/メンバー | 個人プロジェクト 5 つ/参加 5 人 | 個人の ToDo 管理から始めやすい |
料金は 2026 年 10 月 20 日時点で各社の公式サイトに掲載されている値です。ドル建ての製品は税別の表示です。
主要ツールの特徴
Trello
カード・リスト・ボードの 3 つで仕事を並べる、カンバン型の代表的なタスク管理ツールです。カードを列の間でドラッグするだけで状態を変えられるので、ツールに慣れていないメンバーでも使い始めやすい点が特徴です。無料プランはワークスペースあたり 10 人・ボード 10 枚まで使えます。1 ファイルの上限は 10MB です。有料の Standard は月額 $5(年払い)または $6(月払い)/ユーザー、Premium は $10(年払い)または $12.50(月払い)/ユーザーです。少人数のチームで、まずカンバンを試したい場合に向いています。ガントチャートのような日程の表示まで求めるなら、どのプランで使えるかを公式サイトで確認しておきましょう。
Asana
タスクをプロジェクト・ポートフォリオ・ゴールの単位でまとめ、部署をまたいだ進み具合を追えるツールです。料金は日本円で示されています。無料の Personal は 2 人まで、リスト・ボード・カレンダーの表示が使えます。有料の Starter は月額 ¥1,200(年払い)または ¥1,475(月払い)/ユーザー、Advanced は ¥2,700(年払い)または ¥3,300(月払い)/ユーザーで、いずれも税別です。タイムライン(ガントチャート)やレポートのダッシュボードは Starter から使えます。マーケティングや営業企画など、複数のチームが関わる案件を管理したい組織に向いています。
Backlog
株式会社ヌーラボが提供する国産のタスク管理・プロジェクト管理ツールです。課題(タスク)の管理に加えて、ガントチャート、Wiki、ファイル共有をまとめて扱えます。料金はユーザー数ではなくプランごとに決まっていて、スターターは月額 ¥2,700(税別、年払いは月額換算 ¥2,565)で 30 人・5 プロジェクトまで使えます。スタンダード(月額 ¥16,000)からはユーザー数が無制限になります。無料のフリープランは 10 人・1 プロジェクト・ストレージ 100MB までです。30 日間の無料トライアルもあります。協力会社も含めて大人数で使うチームや、日本語のサポートを重視する組織に向いています。なお、公式サイトでは 2027 年 1 月 1 日からのプラン変更が案内されています。
Jooto
株式会社 PR TIMES が提供する、国産のカンバン型タスク管理ツールです。画面がシンプルで、タスクをドラッグで動かして進み具合を共有できます。料金はユーザーあたりで、スタータープランは月額 ¥417(年間契約)または ¥500(月額契約)、ビジネスプランは ¥980(年間契約)または ¥1,300(月額契約)です(いずれも税別)。スタータープランは 10 人までです。人数無制限の定額のタスク DX プランもあり、料金は問い合わせになります。無料プランは 1 人用で、データは 1 組織あたり 100MB までなので、チームでの利用は有料プランが前提です。手頃な料金で日本語のカンバンを使いたいチームに向いています。
Notion
文書・Wiki・データベースを 1 つにまとめたツールで、データベースのボード表示やタイムライン表示を使ってタスクも管理できます。議事録や手順書とタスクを同じ場所に置けるのが特徴です。プラスは月額 ¥1,650(年払い)または ¥2,000(月払い)/メンバー、ビジネスは ¥3,150(年払い)または ¥3,800(月払い)/メンバーです。無料のフリープランは個人ならブロック数の制限がありませんが、メンバーが 2 人以上になるとブロック数に上限がかかります。ゲストは 10 人まで、アップロードは 1 ファイル 5MB までです。決まった型のタスク管理ツールより、自分たちで仕組みを組み立てたいチームに向いています。
ClickUp
タスク管理に加えて、文書、ホワイトボード、チャット、目標管理までを 1 つの製品に収めたツールです。表示の種類が多く、カンバン・リスト・ガントチャート・カレンダーなどを切り替えられます。無料の Free Forever はメンバー数が無制限で、ストレージ 60MB、スペース 5 つ、ホワイトボード 3 枚までといった上限があります。有料プランはユーザーあたりの月額ですが、2026 年 10 月 20 日時点の料金ページには 2 種類のプラン体系(Unlimited・Business と、Core・Business・Max)の表示が混在しており、金額を 1 つに特定できませんでした。契約の前に公式サイトで確認してください。機能をそろえたい中規模以上のチームに向いていますが、機能が多いぶん、最初に使い方を決めておく必要があります。
monday.com
表(ボード)を中心に、カンバン・ガントチャート・ダッシュボードなどの表示を切り替えて使うツールです。色分けされた表で進み具合が一目で分かり、営業管理や採用管理などタスク以外の業務にも広げやすい点が特徴です。料金は日本円の税別で、年払いの場合、Basic は ¥1,300、Standard は ¥1,650、Pro は ¥3,200/席・月です。有料プランは 3 席からの購入になります。月払いの単価は公式ページの表示から確認できませんでした。無料プランは 2 席・ボード 3 つまでです。部署全体の業務を見える化したい組織に向いています。
Jira
Atlassian が提供する、ソフトウェア開発チーム向けのプロジェクト管理ツールです。スプリント、バックログ、課題のワークフローを細かく設定できます。無料プランは 10 人まで、ストレージ 2GB です。有料の Standard と Premium はユーザーあたりの月額で、人数によって単価が変わります。公式ページの掲載では、Standard が月額 $8.48、Premium が $15.56/ユーザー(300 人で計算した月払いの目安)です。開発チームや、開発と同じ仕組みで業務を回したい情シスに向いています。設定の自由度が高いぶん、開発以外の部署には難しく感じられることがあります。
Microsoft Planner
Microsoft 365 の中で使えるタスク管理ツールです。Teams のタブとして追加でき、チャットと同じ画面でタスクを扱えます。プレミアムの機能(ガントチャートや依存関係、スプリントなど)を含む Planner Plan 1 は、年間契約でユーザーあたり月額 ¥1,499 と公式ページに示されています。基本の Planner が自社の Microsoft 365 の契約に含まれているかは、管理者に確認してください。すでに Microsoft 365 を全社で使っていて、新しいツールを増やしたくない組織に向いています。
Todoist
個人の ToDo 管理から広く使われているタスク管理ツールです。自然な文で「明日 10 時」と入力すると期日が設定されるなど、入力の手軽さが特徴です。無料の初心者プランは個人プロジェクト 5 つ、1 プロジェクトあたり 5 人まで、アップロードは 1 ファイル 5MB までです。個人向けの Pro は年払いで $60/年(月額 $5 相当)、月払いで $7 です。チーム向けの Business は月額 $8(年払い)または $10(月払い)/メンバーです。個人のタスク整理を中心に、小さなチームで共有したい場合に向いています。
無料のタスク管理ツールでできること・できないこと
無料プランだけでも、多くの製品でタスクの作成、担当者と期日の設定、カンバン表示は使えます。数人のチームで日々の仕事を回すだけなら、無料プランで足りることも少なくありません。
一方で、無料プランには次のような制限がよくあります。
- 人数の上限:Asana と monday.com は 2 人まで、Trello・Backlog・Jira は 10 人までです
- ボードやプロジェクトの数:Backlog は 1 プロジェクト、monday.com はボード 3 つ、Trello はボード 10 枚までです
- 表示の種類:ガントチャートやタイムラインは有料プランから、という製品が多くあります
- ストレージとファイルサイズ:ClickUp は 60MB、Backlog は 100MB と、資料を添付し続けるとすぐに上限に近づきます
- 権限と管理機能:シングルサインオン(SSO)や監査ログは上位プランに限られることが一般的です
会社として正式に使うなら、セキュリティと管理の機能が含まれるプランを前提に予算を組むほうが安全です。無料プランは、使い勝手を確認するための試用と考えるとよいでしょう。
チームでタスク管理ツールを定着させるコツ
ツールを入れても、更新されなければ「あれ、どうなった?」は減りません。定着させるには、次の 3 点を最初に決めておくのがおすすめです。
1 つ目は、列(ステータス)の名前と数です。「未着手・進行中・確認待ち・完了」のように、全員が同じ意味で使える区切りにします。2 つ目は、タスクを作る人と閉じる人です。依頼した人が作るのか、担当者が作るのかを決めておくと、登録漏れが減ります。3 つ目は、ツールを見るタイミングです。週次の定例でボードを画面に映して確認するなど、使う場面を決めておくと更新が習慣になります。
Samurai App という選択肢
Samurai App の SIROE タスクボードは、ページの中に置くカンバンボードです。同じカードを、カンバン・ガントチャート・表・カレンダーの 4 つのビューで表示できます。カードには担当者・期日・進捗が出て、1 枚のカードに担当者を複数置けます。状態・担当者・ラベルで絞り込み、CSV に書き出して Excel で開くこともできます。ガントチャートは 1・2・3・6 か月の表示に切り替えられます。
カードの担当者には、メンバーと並んで AI を入れられます。「タスク一覧」では、全ボードから自分の担当を期限の近い順に並べて確認できます。ボードの AI アクセスを OFF にすると、そのボードのカードは AI に渡りません。
料金は会社に 1 本の基本料と、使用量に応じたクレジットで、人数では増えません。クレジットカード不要の無料トライアルがあります。
よくある質問
タスク管理ツールは無料でも使えますか?
使えます。今回取り上げた製品の多くに無料プランがあります。ただし、人数(2 人まで、10 人までなど)やボード・プロジェクトの数に上限があり、ガントチャートや管理機能は有料プランから、という製品が多くあります。チームで正式に使う前に、上限を超えないかを確認しておきましょう。
チームで使うなら、どのツールがよいですか?
使う人と目的で変わります。IT に詳しくないメンバーが多いなら、カンバンで直感的に使える Trello・Backlog・Jooto が始めやすいでしょう。部署をまたいだ案件を管理したいなら Asana や monday.com、Microsoft 365 を全社で使っているなら Microsoft Planner、開発チームなら Jira が候補になります。
カンバンとガントチャートはどちらが必要ですか?
日々の作業の状態を共有したいならカンバン、締め切りまでの日程や作業の順番を管理したいならガントチャートが向いています。両方を同じタスクから表示できる製品を選ぶと、現場と管理者が別々の表を作らずに済みます。
Excel のタスク管理から移行するときの注意点は?
既存の一覧を CSV で取り込めるか、逆に書き出せるかを確認しておくと安心です。移行の初日にすべてのタスクを移すより、新しく始まる案件からツールに登録していくほうが、混乱が少なく済みます。
ユーザー数で料金が増えないツールはありますか?
あります。今回の 10 製品では、Backlog がプランごとの定額です(スターターは 30 人まで、スタンダード以上はユーザー数無制限)。Jooto にも人数無制限の定額のタスク DX プランがあります(料金は問い合わせ)。
出典
- Trello 料金
- Asana 料金
- Backlog 料金
- Jooto 料金
- Notion 料金
- ClickUp 料金
- monday.com 料金
- Jira 料金
- Microsoft Planner Plan 1 料金
- Todoist 料金
- Todoist プラン・料金・請求に関する FAQ
料金と仕様は 2026 年 10 月 20 日時点で各社の公式サイトで確認したものです。最新の情報は各社のサイトでご確認ください。